【巨人】大城卓三、田中千晴フォーク暴投直後にフォーク要求で空振り三振に…「一番いい」球を引き出した7/11(火) 5:30配信4コメント4件延長12回1死二、三塁、捕手・大城卓三が田中千晴のフォークを止められずに暴投となり1点が入る 巨人・大城卓三捕手(30)が「意地」のリードを見せた。今季最長4時間44分の死闘を制した5日の中日戦(バンテリンD)。2点リードの延長12回1死二、三塁でルーキー・田中千晴投手(22)がフォークを暴投し1点差に迫られた。球をそらすリスクがありながら、その後の4球で2度フォークを要求し空振り三振。選手やチームの今を多角的に掘り下げる「追跡GPS」で勝負を分けた場面と正捕手の進化を検証した。
* * *
バッテリーの気迫が勝った。5日の中日戦、7―6の延長12回1死三塁。捕手・大城卓はフルカウントから田中千にフォークを要求し石橋を空振り三振に仕留めた。勝負を分けたと言っても過言ではない場面に大城卓は「一番フォークがいい投手で、三振が欲しい場面だった。(田中千は)思い切りがいいので。ナイスピッチングでしたね。大きかったです」と振り返る。一方で4球前を遡ると、“リスキー”でもあった。
1死二、三塁でカウント2―2からの6球目、田中千のフォークがベースのはるか手前でバウンドし、暴投で1点差に迫られていた。なお1死三塁、次の球もフォークのサインでファウル。ここで三走はギャンブルスタートを切っていただけにバットに当てられてはいけない。三振が必要だった。もちろん、再度暴投があったら同点だ。それでも「そういうことは全然何も思わなかった」と言い切る。右腕を信じ、そして次はどんな球だろうと止め切る正捕手の気概がにじんだ。
「僕はフォークじゃないと三振を取れないと思っていて、『頼む、卓三さん、フォーク(のサイン)を出してくれ!』と思っていたら出してくれました」とは田中千。普段から「投手のいいものを引き出そうと考えています」と心掛けている大城卓にとって、投手との思考も合致し、信頼関係もできていた。
現役時代に巨人で捕手を務めた2人のコーチも、この場面について評価した。
阿部ヘッド兼バッテリーコーチ「意地みたいなもんだね。これでフォークをもう投げられないでしょって思われたら嫌だっていう彼(大城卓)のプライドだと思う」
村田ブルペンコーチ「捕手としてはビビりたくないのはあるだろうし、フォークを投げた後だから球種を変えるだろうと思っているところも利用したいのもあったと思う。よく引き出したなと思う」
阿部ヘッドは現役時代、配球について「打者との化かし合い」と語ってきた。それに勝ったとも言えるだろう。
今季77試合中72試合でスタメンマスクをかぶり、既に昨季の52試合に迫る46試合でフル出場している扇の要。村田ブルペンコーチは「打者を見られるようになってきたり、展開、投手の状況。頭の中で計算をできる場面がマスクをかぶっている中でどんどん増えているなと思う」と進化も口にした。
今季ここまでのチーム防御率はリーグ5位の3・51だが、6月は同3位の3・10で今月は同トップの1・75と月を追うごとに良化している。3月のWBCも経験した男が若手の多い投手陣をリードで引っ張っている。(田中 哲)報知新聞社【関連記事】【動画】G打線の救世主は誰? あのベテラン? それともあの若手? データが導く最適解【マンデー報知】山口寿一オーナー、逆転優勝へ若手に期待 原監督には「さらにこれから頑張って欲しい」11日から「3rdシリーズグッズ」発売 アクリルスタンドなど計6種類KONAMI「パワスピ・ポイントクラブ」との連動キャンペーン実施【仙ペン】メンデスの顔は何度まで最終更新:7/11(火) 5:30スポーツ報知
Source: 巨人 読売ジャイアンツ by yahoo News
コメント