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【虎になれ】恵まれているが厳しい 阪神森下翔太にドラ1指名の宿命感じた(日刊スポーツ)

【虎になれ】恵まれているが厳しい 阪神森下翔太にドラ1指名の宿命感じた7/10(月) 6:00配信24コメント24件阪神対ヤクルト ヤクルトに勝利し岡田監督(左)とハイタッチする森下(撮影・上田博志) ドラ1新人・森下翔太の1発を振り返る指揮官・岡田彰布の話が面白かった。「昼間の試合で牧が打ってたから中央デーや思て」。巨人戦でDeNA牧秀悟が延長12回、決勝弾を放ったことに重ね合わせての話である。ホンマですか? と聞くと「新聞のネタにちょうどエエやろ」…。とりあえずご機嫌だった。

 前日は違った。初めて「1番・センター」でスタメン起用した森下翔太について聞かれるとムッとした様子でこう言ったものだ。「結果、出さなあかんのちゃうの。オレ、ずっと我慢してるんやで。1割6分で。他におらんからのう」-。

 この談話、見方によっては深い。岡田は指揮官としてコメントしただけかもしれないが、ここには「プロ野球の常識」が潜んでいるように思うからだ。

 古い友人である近大産業理工学部教授・黒田次郎はドラフト制度の研究を続けている。そこから「プロ野球で成功するためのコツ」として、1つの結論を導き出している。

 「プロで結果を出すには、当然だが、まず起用してもらわなければならない。ではどういう選手に起用される優位度があるか。それはドラフトで“大卒、上位指名”された選手だ」

 巨人と競合した浅野翔吾にくじ引きで負け、1位指名した森下。大学野球では知られた存在だったが甲子園で活躍した球児のように全国的知名度があったかと言えば微妙かもしれない。しかしドラ1で入団した途端、それは一気に上がる。

 「出てきてもらわなくては困る選手ですから使うでしょう」。森下に関して、この日、球団幹部はそんな話をした。ファンの期待に応えるのは当然だが、アマ球界に対するアピールの意味も含まれるはず。使わなければ「なんだ、あの球団は」となるからだ。

 だから、まずは優先的に起用されることが多い。例えば「高卒、下位指名」に比べてチャンスはあるのだ。だが、それをモノにできるかどうかは本人次第。チームの指導もあるが最後は自分だろう。最初はよくても次第に消えていく選手は阪神に限らず、多くいる。

 その意味で森下は、自分が背負った宿命においてスタートラインに立ったといえる。ドラ1で取った値打ちありましたな? そう聞くと自身もドラ1の岡田は「初めてやな」と笑った。この結果がどれだけ続くか。それで森下、そして阪神の未来が変わってくる。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

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Source: 横浜DeNAベイスターズ by yahoo News

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